仙台中2飛び降り いじめ原因かは慎重に判断?重大事態の基準は

仙台市青葉区で市立中学校2年生の生徒が自ら命を絶っていた問題で、市の対応が問題となっています。これはいじめが原因と考えられる状況ですが、そうなれば青葉市ではこの3年間で3人目となってしまいます。しかし市の教育委員会は「いじめの疑いが強まれば重大事態の対応になる」というコメントを残しただけでした。つまりまだ、いじめかどうかも分からないということです。少し疑問に思いますが、こういった市の対応や態度に問題はないのでしょうか。

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重大事態とは

重大事態とは、「いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命、心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認める」事態(本資料では自殺等重大事態と呼ぶ。)及び「いじめにより当該学校に在籍する児童等が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認める」事態(本資料では不登校重大事態と呼ぶ。)と定義されている

引用:いじめ防止対策推進法「重大事態」の解説(案)

文部科学省の資料『いじめ防止対策推進法「重大事態」の解説(案)』によると

  • いじめにより児童等の生命、心身、財産に被害が生じる疑いがある事態
  • いじめにより児童等が長期間学校を欠席しなければならなくなった疑いがある事態

をまとめて「重大事態」と呼ぶようです。

たしかに重大な事態です。

ポイントは「疑いがある」段階で重大事態とされることでしょう。

「調査中」や「確定していない」段階でも疑いはあるはずなので、そこですでに重大事態と定義されます。

ところでいじめ防止退学推進法とは

気になったため内容を簡単にまとめました。

折りたたんでいます。

“いじめ防止退学推進法を簡単に”

いじめの疑い

このようにいじめや重大事態は定義されていますが、仙台市の大越裕光市教育長は29日の記者会見で

大越教育長は「いじめの疑いが強まれば重大事態の対応になる」と述べ、当面は一般的な自殺事案として調査する方針を強調した。

引用: Yahoo!ニュース

とコメントしています。

市の教育委員会の説明や立場は

  • 悪口・物を投げられる・冷やかし・無視があった
  • 臭い・ばか・帰れと言う言葉をかけられていた
  • いじめの疑いが強まれば重大事態の対応をする(つまりまだ重大事態とはみなしていない)
  • 原因がいじめかどうか断定できない
  • 原因を慎重に考えなければいけない
  • 責任は感じている

というものです。

状況からしていじめがあったことは簡単に推測できます。

しかし、まだ「慎重に考えなければいけない」という立場でいじめとしては対応しないということです。

文部科学省の指針によれば、いじめかどうかという議論をしている段階で、疑いは確実にあるので重大事態とみなすべきなのですが、そうはしないということですね。

そもそも慎重に考えなければいけない理由が分かりません。

調査などは今すぐに開始するべきでしょう。

大越教育長は「自死予防教育をスタートする矢先だっただけに残念でならない。今後、何をなすべきか、この場では答えを持ち合わせていない」と肩を落とし、「責任は感じているが、責任の取り方について具体的なことをお話しする段階ではない」と話した。

引用:Yahoo!ニュース

ということですが、教育以前に指導する教育委員会側がしっかりしないと何も変えられない気がします。

アンケートの実効性

今回件ではこの生徒は事前にいじめに関するアンケートでいじめに遭っていることを訴えていました。

しかし、学校はその後の指導で問題は解決していたとしています。

その時に用いられた表現は

学校は「1対1の問題で集団的ないじめではない」と判断。

引用:朝日新聞デジタル

というものでした。

つまり1対1の問題だと判断したため、対象の1人を指導して解決したはずだったということだと捉えられます。

また報道によれば

教員は見ているだけだった

という生徒のコメントもあったということです。

指導で改善していたとしても、またからかいやいじりなどのいつものことだと思っても、一度いじめを訴えた生徒です。

その後の学校生活の中でも注意して見ていく必要があったのではないでしょうか。

アンケートをして終わりではなく、継続的に見守っていってほしいですね。

まとめ

いじめを無くす、生徒が命を絶つような事態にならないようにしたい、そう思うのであれば本気で取り組むべきですよね。

まずは今回の件の調査など、行動を起こすことを期待します。

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