福島帰宅困難区域で山林火災 自衛隊が消火に 放射線は大丈夫なのか?

福島第一原発の事故により立入禁止となっている浪江町で山林火災が発生し、自衛隊が消火活動をしているということです。現在のところまだ燃え続けているということですが、原発の事故により立入禁止となっている場所です。つまり放射能や被爆の問題で入れないと考えられますが、消火活動をしている自衛隊の方は大丈夫なのでしょうか。

【追記】

火災の発生場所が福岡県浪江町井手の山林と報道されています。

地図を確認すると、福島第一原発のある海岸付近からはやや離れた、内陸部の地域のようです。

29日に再び発生した山林火災はおよそ20ヘクタールを焼きましたが一旦鎮圧状態となっています。

しかし2日朝から自衛隊による消火活動が続けられるということです。

【5月5日追記】

山林火災は最初の発生から7日経った5日も燃え続けています。

現在は自衛隊ヘリ10機を含む最大12機体制での消火活動が続いていますが、鎮火のめどは立っていない状況です。

燃え広がった結果炎は隣の双葉町まで拡大しているということです。

4日には吉野復興相も町の対策本部を訪れ、職員の激励をしています。

前復興相から急遽交代した吉野復興相、復興相としての力を問う声はあったものの前評判通りの真面目さですね。

フットワークも軽いです。

【追記】

5月7日までの消火活動により、浪江町の森林火災は鎮圧状態となりました。

この日、残り火などの確認もされたということです。

鎮火ということですね。

よかったです。

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福岡県浪江町の山林火災

引用:浪江町ホームページ

福岡県浪江町は福島第一原発のすぐ北にある町で、現在も帰宅困難区域に指定される区域が多い町です。

上の地図は2017年3月31日更新のもので、赤い部分が帰宅困難区域とされています。

今回の山林火災はこの赤い部分の何処かで起きているものです。

火災から自衛隊の消火活動までの経緯は

  • 29日午後町浪江町の防犯見守りたいが山林火災を発見
  • 防災ヘリなどが出動し消火活動をする
  • 一時は鎮火状態に
  • 強風の影響で再び燃え広がる
  • まる1日経った30日も燃え続ける
  • 30日正午に福島県が自衛隊に防災派遣を要請
  • ヘリでの消火活動が続いている
  • すでに少なくとも10ヘクタールの山林が燃えた
  • しかし、けが人や建物の被害はない

というものです。

原因は、浪江町の別の場所で落雷による火災が発生していたため、同様にによるものだと考えられます。

建物への被害もないということなので、当初から人が暮らしていない部分だったのでしょう。

自衛隊員の被爆の心配は?

火災は帰宅困難区域で発生しています。

つまり、年間積算線量が50ミリシーベルトを超える地域ということです。

「超える」のため具体的な数値は分かりませんが、帰宅困難地域除染モデル実証事業後の空間線量率の推移についてを参考に考えると、山林の地域は除染をした地域の3〜4倍の放射線量がある可能性もあります。

このような場所での消火活動なので、放射線や被爆という点で心配になります。

年間積算線量

年間積算線量と、事態への影響を簡単にまとめると、

  • 0.1ミリシーベルト以下:悪い影響があるかもしれない
  • 1〜30ミリシーベルト:通常の生活の範囲内
  • 30〜500ミリシーベルト注意レベル(悪い影響が現れる可能性)
  • 500〜危険レベル(実際に病気になってしまう)
  • 参考 > 放射線のレベルと危険度

となっています。

しかし、年間積算量は1年間そこで暮らした場合の放射線量なので、一時的に放射線量の比較的高い場所で活動しても、大きな問題はないそうです。

(もちろん一時的にとは言っても、大量の放射線を浴びればそこで影響を受けてしまうことがあります。むやみに放射線にさらされていいことはありません。)

つまり、消火活動で一時的に帰宅困難区域に出入りする程度であれば心配はいらないということです。

また活動にあたってしっかりとした装備もしていることが考えられます。

大丈夫とは言っても精神的にも肉体的にもきついことでしょう、本当にご苦労様です。

放っておく訳にはいかないのか

人的被害がないのであれば危険を犯して消化しなくてもいいのではという思いもあります。

実際、アメリカやオーストラリアでは、自然発生の山林火災は人命に関わらない限り放っておく事が多いそうです。

理由は自然のサイクルの一環と捉えるためだそうです。

自然のサイクルとは

  • 成長しすぎた木が焼け落ちる
  • 新しい樹木の成長を促す

というものです。

しかし、同時に山林火災を放っておくことには悪い影響もあるようです。

たとえば

  • 煙による健康被害
  • 生物多様性への被害
  • 土砂災害
  • 水を蓄える能力の低下と洪水
  • ヒートアイランド現象の緩和(木の蒸散作用による)

などがあります。

これらに加えて日本は狭い国です。

たしかに他の地域に燃え広がることを考えれば、なるべく早いうちに鎮火をさせることが必要ですよね。

人命や建物に被害がでないとしても、消火活動は必要なようです。

まとめ

心配はないとは言っても、通常ではない量の放射線のある地域で活動されていることには頭が下がります。

ミサイルの問題などもあり大変な時期に本当にご苦労様です。

一刻も早く鎮火できることを祈ります。

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