都知事選ネット討論会まとめ!増田氏への攻撃集中は第2集団の作戦か

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出典:総務省

24日21時45分から東京都知事選の候補者ネット討論会が開催されました。

桜井誠氏やマック赤坂氏など、出席とならなかった候補もいましたが、

上杉隆氏が急遽出席となるなど、画期的な試みとなりました。

個人的に印象に残った点などをまとめます。

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出席候補

出席候補(届け出順)

増田寛也(64) 元総務相 自民・公明・こころ公認 無所属

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出典:朝日新聞Digital

山口敏夫(75) 元労相 諸派

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小池百合子(64) 元防衛相 無所属

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上杉隆(48) ジャーナリスト 無所属

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中川ちょうぞう(60) 元大阪市北区長 無所属

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出典:朝日新聞Digital

司会

夏野剛(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授)

アシスタント

馬場典子アナウンサー

「主要候補」の鳥越俊太郎氏はスケジュールの関係で欠席となります。

これに対し夏野氏は

日曜日の21時45分にご用事がお有りということで…

と含蓄のある表現で報告をしました。

鳥越氏への風当たりが強くなってきた気がします。

意気込み

討論会のはじめに各候補から意気込みが語られました。

増田寛也氏

  • スウェーデン並の莫大な予算と168,000人の職員を持つ東京にはポテンシャルがある
  • 具体的にどうやって政策を実行するかが大切
  • 「増田プラン」

山口敏夫氏

  • 東京にも待機児童や高齢者介護の問題がある
  • 黒字財政の東京はこれを解決できる
  • オリンピック予算の10兆円は都民一人あたり100万円の負担
  • オリンピックマフィアの餌食になっている現状を啓蒙したい

小池百合子氏

  • これまでの経験を都制改革に生かす
  • 今回は公認を受けていないが、かえってしがらみなくできる
  • 女性も若者も高齢者も、みなが自己実現できる都市に
  • 東京大改革「都民の、都民による、都民のための政治」

上杉隆氏

15分前に出席可能を告げられたばかりで、開会に間に合わず

中川ちょうぞう氏

  • 知事は無所属無党派が信念
  • 政策実行力と人物、力量では誰にも負けない
  • 任期終了の半年前から過去の4年間と次期4年間についての政策討論
  • 予算・権限・人材を区町村に分権、知事はマネジメントのための権限を強化

視聴者の反応

  • 具体性がない
  • 内容はよい
  • 実行できるか
  • 財源は?

たしかに耳ざわりのいい内容でしたが、実行できるのかどうかが疑問となります。

増田氏への攻撃

続いてテーマに沿った各候補の意見と、討論とが繰り広げられました。

地方法人特別税

まず待機児童と高齢者介護がテーマになりました。

ここで到着し参加した上杉氏の発言から、討論がヒートアップ。

増田氏が攻撃の標的となりました。

上杉氏

  • 練馬方式で2年で待機児童はいなくなる
  • 問題は人材不足と保育士の給与が安いこと
  • 例えば月10万円の補助を出すとして110億の予算でできる
  • 財源は地方法人特別税の一時凍結で確保
  • オリンピックまでの4年で1兆2800万円が浮く
  • この地方法人特別税は増田さんがつくられましたよね

地方法人特別税

地域によって法人税の徴収額に偏りがある。

それを是正するために2008年に制定される。

東京は法人税が多いので年に約3,200億円が

地方に再配分されている。

増田氏

  • 税は時期により必要なものがある
  • 地方法人特別税は廃止される
  • 都税は守っていく

福祉・社会保障についてはここで終了となりますが、

続いての都の行財政のテーマで地方法人特別税はさらに突っ込まれます。

上杉氏

  • 都が黒字になるまでにかなりの努力があった
  • やっと黒字になったところで地方法人特別税が制定
  • 増田氏が言った地方法人特別税の廃止は「法人事業税」
  • 「法人住民税」は増えている
  • ごまかさないでください

夏野氏

  • 増田氏は担当であっただけ
  • 当時の国会議員で議論され成立したもの

と増田氏だけの意思ではないということを説明

増田氏

  • 「法人住民税」については私の時代ではない
  • 国政で税制改革で話し合われている議論

視聴者の反応

  • 担当者として関わった責任はある
  • 言われたことをやるだけなのか

と厳しい内容です。

責任がないとしても、それでは「言われたことをやるだけ」という印象になることには納得できます。

増田氏が党の公認を得ていることからも今後「言いなり」になってしまうのではという印象は強くなってしまいます。

岩手の借金を2倍にした

増田氏は岩手県での知事経験があります。

今度は山口氏から攻撃がとびました。

山口氏

  • 岩手の財政赤字を増やしたことについてはどうなのか

増田氏

  • ムダの見直しと同時に成長戦略を採った
  • 観光に期待したい

山口氏は別の場面で再度増田氏を追求します

山口氏

  • 岩手の半沢直樹と言われている、借金を2倍にした

増田氏

  • 東北新幹線や道路建設などをした、しないという選択肢はない
  • 県立大学も整備し全ては将来への投資である
  • 県立大学については半数以上が県内に就職し産業を支えている
  • 山口氏はまたしても増田氏を問い詰めます

山口氏

  • 競馬場などのハコモノを作り、財政破綻寸前まで追いやった
  • 実務能力を問題視している

増田氏

  • 投資が岩手の姿を変えた
  • 同時に財政の健全化プログラムも進め黒字化に務めた
  • 債務残高も一時よりは減らしている

第2集団の増田降ろし

増田氏への攻撃が目立ち、増田氏自身の顔色も悪く見えました。

都知事選の投票日まであと1週間です。

主要3候補の一人と呼ばれた鳥越氏はスキャンダルの噂でかなり苦戦しているということです。

能力は別として、事実上ほとんど当選の可能性のなかった「泡沫」の候補も討論の場に呼ばれるようになるなど状況が変わってきています

もしかしたら、次は増田氏を降ろす

そういう作戦かもしれません。

小池氏のクリーンさ

鳥越・増田の両氏が交代したとしても、まだ小池氏がいます。

「主要3候補」の中でも優勢が伝えられ、大幅有利にも思えます。

しかし、ここにきて小池氏にも政治資金がらみの黒い噂が流れてきました。

討論会でも「クリーンですか」という問いに対し、

それまでの完璧なしゃべりとは違って若干詰まっていました。

小池氏

  • 公私混同と、その中でも特に飲食が問題である。
  • 飲食は「やせ我慢をして」全て自分のお金でやっている

としながらも、

  • 国会と地方とでは政治資金規正法も違っている、そして議会も。
  • 北欧の議会の信頼性が高いのは透明性が高いからで、都議会も改革していきたい。

と、議論のすり替えともとれる発言で締めていました。

なんかあやしい…

一視聴者としてそんな印象を受けました。

まとめ

  • ネット討論会が開催
  • 未経験者の上杉氏が出席するなど画期的なものだった
  • 山口・上杉両氏からは増田氏への攻撃が集中
  • 内容は「地方法人特別税」と「岩手での借金の増加の責任」
  • 小池氏も政治資金関係で疑惑がある
  • 鳥越氏は女性スキャンダルの噂ですでに後退
  • 増田氏を降ろすのが「第2集団」の作戦の可能性も

はじめは全く可能性がないと思われた第2集団の候補者ですが、

こうして討論会に参加するようになり、

もしかしたら予想を覆す得票をするかもしれません。

討論会は都民が意思を決定するのにとても有用だと再認識できました。

候補者の中からも批判はでていましたが、欠席は討論会の中止につながることもあります。

あと1週間、再びこのような討論会が設けられることを期待します。