トルコのクーデター失敗は大統領の自作自演?軍部の目的とISの関与

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出典:CNN.co.jp

7/6、トルコで軍によるクーデターの試みがありました。

計画は失敗に終わったということです。

トルコは2020年のオリンピック候補地として

東京と競ったことでも有名ですよね。

まずはよく知るはずの国でのクーデターに驚きますが、

さらトルコではこれまで4度もクーデターが起きていたということです。

そんな中このクーデター自体が大統領の自作自演なんて話もあります。

一体どういうことでしょう。

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世俗国家トルコ共和国

世俗主義

国家や政府機関が特定の宗教に支配されず、

独立した権力によって支配されるべきという考え

トルコはこの世俗主義を憲法で定めた世俗国家であり、

政治と宗教とを関係させないという

政教分離を根本としています。

これがこれまでのクーデターの原因と目的になっているということです。

世俗国家とクーデターの関係

これまでのクーデターは

独裁や経済混乱に対する抗議として起きたものですが

同時に、イスラム教に偏りはじめた政治を

世俗主義に戻すために起こされたとも指摘されます。

世俗主義はトルコを発展させるためには重要なもので

それを守るために軍部がクーデターをおこすというのです。

つまり、軍部はトルコの世俗主義を担う者なのです。

それでは今回のクーデターはどうだったのでしょうか。

今回のクーデター

今回のクーデターの発生は、以下のように分析されています。

  1. エルドアン現トルコ大統領は世俗主義を否定
  2. さらに独裁的政治をする
  3. 軍部の権限を縮小
  4. 加えて国内経済は停滞
  5. 不満が高まる
  6. ISISにはテロの対象にされている
  7. エルドアン大統領は武力でISISと対抗
  8. テロの報復が止まない
  9. 高まった不満が爆発=クーデター

(補足)
トルコには国家安全保障会議という
政治に大きな影響力を持つ軍部の機関があり、
1960年のクーデター時に設置されています。

やはり今回のクーデターも

「世俗主義のため」という面が強いようです。

なぜ失敗に終わったのか

軍隊がクーデターを起こした場合、

政府にそれを止める力は無いのが通常です。

しかし、今回のクーデターは

軍部の一部がクーデターを起こしただけで

軍の全てがクーデターに同意しなかった

そのため失敗に終わったようです。

現在のトルコではエルドアン大統領派が約半数を占めています。

つまり、単純に考えれば半数はクーデターに賛成しないということです。

そう考えれば、クーデターの失敗は十分考えられますが、

そんな中、以下の様なうわさがされています。

クーデターはエルドアン大統領の自作自演

今回のクーデターが

エルドアン大統領の自作自演ではないか

という憶測が流れています。

理由は

  • 発生から鎮圧までが半日足らずと短時間である
  • クーデターを起こすには計画も実行力も不十分である

です。

そして、もし自作自演だとしたらその目的はというと

  • エルドアン大統領は自らの権力を高めるための新憲法を制定したい
  • イスラム教も徹底したい
  • しかし軍部は民主主義、世俗主義を大切にする(つまり邪魔)
  • クーデター未遂は軍部の敗北で、民主主義や世俗主義の敗北でもある
  • 軍部の権力を削ぎ、自らの権力を高められ、イスラム教も徹底できる

というもの。

エルドアン大統領としては急がずとも目的は達成できたようにも思います。

なので可能性は薄いでしょう。

クーデターのISISの関与

同時にクーデターにはISISの関与の可能性もささやかれています。

その理由は

  • エルドアン大統領はISISにとっては敵対する勢力である
  • トルコ軍部にとっては重視している民主主義世俗主義から離れた存在である
  • 加えて軍部の権力を奪おうとしている

と、クーデターの利害が一致するというものです。

しかし、世俗主義のためにISISに近づくというのは矛盾があるように感じます。

こちらも、やはり考えにくいですね。

まとめ

  • トルコでクーデターの試みがあったが鎮圧される
  • トルコではこれまで4度のクーデターが起きている
  • クーデターの目的は世俗主義(非イスラム)のため
  • 現在のエルドアン大統領はイスラム教よりで独裁的
  • ISISに対しては武力で対抗していたため報復が繰り返されていた
  • これらの不満でクーデターが勃発
  • しかしこれはエルドアン大統領の自作自演の可能性も
  • 理由は軍部の力を弱め、自らの力を強めるため
  • また、ISISの関与も可能性も
  • ともにエルドアン大統領は戦うべき対象で利害が一致するため

たしかにあまりにも早い鎮圧だったので、計画不足の感じはしました。

その点を考えれば自作自演もあり得るかと思いましたが、

一定以上の人気と、権力とをすでに得たていたエルドアン大統領です。

自作自演の線は薄いかもしれません。

また、もし真に民主主義と世俗主義のためにクーデターが企画されたとしても

ほぼ半分に割れたトルコ国内です。

これを解決していくのが政治なはずです。

武力による政治は政治とは呼べないでしょう。

エルドアン大統領がどのように応じていくか、注目です。

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