中国船が尖閣領海内へ!日本がハーグ仲裁裁判所に訴えない本当の理由

Japan China Disputed Islands
出典:http://diamond.jp/articles/-/98422

尖閣諸島付近に300もの中国船が押し寄せています。

複数の船が領海侵犯もしているということで、タダ事では有りません。

尖閣諸島の領有権を狙っているのは明らかですが、その周辺や背景を考察します。

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今まで大きく違う点

今回のケースが大問題になっている理由は

  • 300隻と、数が多い
  • 中国の公船と漁船とが同時に領海侵犯をしている

ことです。

数が多いのは量で圧力をかけようとしているのでしょう。

しかし300隻は多すぎますね。

そして、その漁船に公船が伴われているのがさらに問題です。

公船とは中国の巡視船を意味します。

つまり、中国の漁船は中国政府のお墨付きを得ているということです。

中国公認で領海侵犯ということになるので、大問題となっているわけです。

日本の抗議

当然日本の外務省は抗議をしています。

9日(火)には岸田外務大臣が、中国の程永華駐日大使を外務省に呼びつけます。

しかし程大使は

「釣魚島(尖閣諸島)は中国固有の領土なので、問題ない」

と、話は平行線をたどり続けます。

目的は習近平政権の安定化

かなり強硬な手段で、場合によっては国際社会からの孤立や制裁も考えられます。

にも関わらず中国がこのタイミングで行動を起こした理由としては

  • 南シナ海の領有権での失敗
  • オリンピックが開催中

の2点が挙げられます。

南シナ海での領有権での失敗

7月、オランダのハーグ仲裁裁判所は中国の南シナ海の領有権を否定します。

否定されたからといって簡単に従う中国ではありませんが、国際社会に否定されたことは失敗には違いありません。

これにより習近平国家主席が中国共産党から批判を受けてしまうかもしれません。

しっかりと海洋進出を続けているというポーズを保つために、今回の行動に出たということです。

オリンピックが開催中

オリンピックが開催中というのも大きな理由です。

オリンピック開催中は、世界の注目がオリンピックに集中し、世論の批判を受けづらいというものです。

日本はちゃんと国際社会に訴えないといけません。

その一つが今回の情報公開だったのでしょう。

まとめれば中国の目的は習近平政権の安定ということになります。

日本がハーグ仲裁裁判所に訴えない本当の理由

南シナ海の問題がハーグ仲裁裁判所で解決したのであれば、日本も同様に訴えればいいと考えますが、そうはしない理由があります。

「尖閣に領土問題は存在しない」

これは2012年の外務省の言い分です。

一般には、

「話し合うまでもなく尖閣諸島は日本のもの、だから領土問題としての話し合いはありえい」

という日本の立場を表したものと解釈されています。

つまり、問題としたことで領有権が否定されるかもしれない、そのリスクを回避する目的でしょう。

しかし、ここで疑問があります。

歴史的には、

  • 第二次世界大戦後のサンフランシスコ平和条約で日本の領土として残留している
  • 1971年の沖縄返還の際にも尖閣諸島は変換対象に含まれている

となっており、国際的にも日本の領土で問題は無さそうです。

そうであればハーグ仲裁裁判所に訴えて、関係をはっきりさせたほうがいろいろな面で解決に繋がるはずです。

そこで調べてみると、「尖閣には領土問題は存在しない」のもう1つの解釈がありました。

領土問題としたが最後、戦争の危機に

日本が尖閣を領土問題としない理由として挙げられていたものに国連憲章がありました。

具体的には旧敵国条項です。

旧敵国条項

憲章には武力行使の禁止(第2条4項)や集団的武力行使権限の安保理への集中化(第42、46、48条など)などの規定があるが、第107条によれば、旧敵国に対する行動に関する限り、旧連合国はそれに拘束されない。

つまり、「第2次大戦の結果としてとる行動」の範囲内(例えば再侵略の防止)である限り、旧敵国に対して自由な武力行使が可能である。

引用:コトバンク

まとめると、中国は戦勝国なので、敗戦国の日本が侵略を始める様子があれば、国連安保理の許可がなくても日本に武力行使できる、というものです。

もし「尖閣諸島で領土問題が起きており、争いになっている」という立場を取ると、それを侵略と捉えた中国がこの「旧敵国条項」に基づき日本を攻撃するかもしれないのです。

この場合であっても世論の批判や国際的な孤立には繋がるはずですが、そんなもので止まる中国ではないような気もします。

となればハーグ仲裁裁判所への訴えなど、対応は慎重にならざるを得ません。

まとめ

  • 中国の漁船が巡視船を伴って尖閣諸島の日本領海内に複数回侵入している
  • 日本は抗議するも中国は「自国領土なので問題なし」と話にならず
  • 中国の行動の理由は南シナ海での失敗オリンピックでの目くらまし
  • 日本がハーグに訴えない理由は「旧敵国条項」が原因の可能性も

中国が強硬手段に出るのは今に始まったことではないですが、やり過ぎな気もします。

そのうち実効支配や既成事実化をしてしまうのではないでしょうか。

武力行使を避けつつ、中国の強行を防ぐためには国際社会の対応が必要です。

まずは世界に訴えていくこと、そして世界の協力が必要です。

こういうときに助けてもらえるほどの国際貢献を日本はしてきたのか、それが問われている気がします。

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