天皇陛下の生前退位は憲法改正の阻止?その理由と流れを簡単に解説

heika
出典:ヤフー・ニュース

今上天皇が生前退位の意向を示したという報道がありました。

宮内庁は報道を否定しているということですが、

かなり話題になっていますよね。

平成の次は何になるんだろうとか、

皇太子は誰になるんだろうとか…

そんな中で、

これは天皇陛下による憲法改正阻止の意思表示

という声があります。

どういう事なのか、気になったので調べてみました。

(今上天皇は、現在の即位されている天皇陛下を表す表現です。)

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天皇の生前退位

天皇陛下は現在82歳と高齢にられました。

前立腺がんや心臓の手術など決して健康上の心配がないわけではありません。

しかし、天皇は憲法に定められた国事行為などの公務を行わなければなりません。

そこで、天皇陛下は約1年前より生前退位(譲位)の考えを伝えていたとうのが

報道内容です。

皇位の継承

しかし、憲法の中の皇室に関わる法律「皇室典範」では

皇室典範第四条

天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。

崩じる(ほうじる)…天皇が亡くなること、皇嗣(こうし)…第一位の皇位継承者

とされているだけで、生前の退位は記されていません

歴史上は上皇として天皇の地位を譲ることも多くありましたが、

明治時代の大日本帝国憲法以来、天皇の譲位が認められなくなっていました。

つまり、今上天皇が生前退位をするためには憲法の改正が必要となります。

そしてこれが、天皇陛下の憲法改正阻止への意思表示だというのです。

なぜ、憲法改正阻止なのか

宮内庁は否定していますが

この天皇陛下の生前退位がこのタイミングで報道されたことが

ポイントだと言われています。

参院選直後の報道

先日7月10日の参議院議員選挙で、自民党が大勝し、

13日には無所属の平野達男元復興相が自民党入りを表明したことで、

自民党が参議院で単独過半数の議席を獲得しました。

また、改憲派の4党を合わせると、参議院の3分の2以上となり、

憲法改正の発議に必要な議席を確保したことになります。

つまり、自民党としては憲法改正へと大きく近づいたことになります。

このタイミングでの天皇陛下の生前退位の報道です。

これが憲法改正阻止と言われる理由を見ていきます。

憲法改正阻止への流れ

「阻止」への流れは以下のようになります。

  1. 天皇陛下の生前退位が持ち上がる
  2. 憲法改正をしなければならない
  3. 憲法改正には議論に多くの時間と労力がかかる
  4. 自民党の安倍首相の言う早急な憲法改正は後回しにされる

憲法改正の議論は1〜2年はかかると言われています。

その間の時間稼ぎとなるというのが

「憲法改正阻止」と捕らえた側の意見です。

確かに、2年あれば再び解散総選挙ということにもなるかもしれません。

その間に憲法改正反対派が勢力を増せば国会の勢力図も変わって

憲法改正も阻止されるかもしれません。
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逆に憲法改正を早めるという意見も

逆にこの天皇陛下の生前退位が憲法改正を早めるという意見もあります。

今ある議論を早急に終える(憲法改正をしてしまう)

  1. 天皇陛下の生前退位が持ち上がる
  2. 憲法改正をしなければならない
  3. 憲法改正には議論に多くの時間と労力がかかる
  4. 早急に議論しなければならない
  5. 現在ある憲法改正の議論を早めよう

論外ですよね。

生前退位に関わる憲法改正が後回しになることは

ある意味仕方ないかもしれません。

ただしそれを理由にして、

今ある議論を早めようと言うのは関係ない話でおかしいです。

十分な議論をした上でないと認められるものではありません。

2つの議論を同時に行う

  1. 天皇陛下の生前退位が持ち上がる
  2. 憲法改正をしなければならない
  3. 憲法改正には国民投票が必要
  4. 国民投票にはお金がかかる(約840億円と試算されている)
  5. もったいないから、2つの憲法改正を同時にしよう

これは十分あり得ると思います。

天皇陛下の生前退位は体調上の理由など理解できるものです。

つまり、議論になるのは手続きや法整備といった部分で、

改正そのものへの反対は少ないと考えられます。

その流れに乗って、

ついでにもう一つの憲法改正をしてしまおう

というものです。

まとめ

  • 天皇陛下が生前退位の意向という報道があった
  • 理由は高齢や体調面
  • しかし宮内庁は全面否定
  • この天皇陛下の生前退位は憲法改正阻止への意思表示か?
  • 参院選での自民党の大勝と平野氏の入党による参院選2/3議席の確保
  • これにより憲法改正が大きく近づいている
  • もし天皇が生前退位するとなれば憲法改正が必要
  • 天皇陛下の譲位のための憲法改正を優先すれば時間稼ぎになる
  • 逆に、天皇陛下の譲位のための憲法改正を理由に今の議論を早める可能性も
  • また、国民投票の費用などを理由に同時に議論をすすめる可能性も

このタイミングでの天皇陛下の生前退位の報道は

参院選の結果や憲法改正に対して何かしら関係があると思われます。

国会これをどう捕らえ、どのように動いていくか注目です。

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