鹿児島で車上荒らし「おとり捜査」で無罪に なぜ違法なのか

鹿児島県で車上荒らしの疑いがかけられていた男性に対し、鹿児島地裁は「違法なおとり捜査」として、無罪判決を出しました。実際に盗みはあり、確認されているということです。にもかかわらずなぜ無罪になるのでしょうか。

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車上荒らしの経緯

2016年9月の早朝、鹿児島県のスーパーに駐車してあった軽トラックには助手席に発泡酒1ケースが積まれていました。

軽トラックは施錠されておらず、男性がドアを開け発泡酒のケースを手にしたところ、張り込んでいた捜査員に現行犯逮捕されたということです。

早朝にもかかわらずよく見つけられたなという感想でしたが、この軽トラックは警部補が使用していたということです。

つまり完全に囮だったということですね。

ところで、他人の車のドアを勝手に開けて、発泡酒を奪おうとしています。

それでも無罪の理由は何なのでしょうか。

無罪判決の理由

無罪判決の理由は以下の2つとされています。

  • 捜査として許される範囲を逸脱している
  • 国家が犯罪を誘発し、捜査の公正を害するものである

つまり、

  • おとり捜査は禁止されている。
  • おとり捜査をしなくても、この駐車場を監視していくことでいずれ現行犯逮捕できる。
  • そのためおとり捜査は合法とならない。

ということだそうです。

ところでなぜおとり捜査は禁止なのでしょうか。

おとり捜査が禁止の理由

法律上日本ではおとり捜査が禁止されていることは有名です。

しかし、今回のケースでは実際に窃盗の現行犯となってもいます。

  • おとり捜査はおとり捜査で処分
  • 窃盗は窃盗で断罪

というわけにはいかないのでしょうか。

もしかしたら犯罪者とならなかった可能性も

おとり捜査の禁止の理由として一番納得のいった説明は以下のものでした。

おとり捜査の囮がいなければ、犯罪が起きなかった可能性もある。

つまり、囮がいたせいで、魔が差してその人が犯罪者となってしまっただけの可能性もある。

なるほど…

おとり捜査が原意で、犯罪の意思を起こさせる可能性があるということですね。

自分にも当てはまることです。

例えば道端で偶然100万円を見つけたとします。

もちろん自分のものではありません。

現実には自分はその立場にないので、迷ってはいますが、ちゃんと交番に持っていく…はずです。

でも実際に100万円を手にしてしまったら…

つまり100万円が落ちていなければネコババなんてしません!

自分がいつ囮に引っかかるか分かりませんね。

日本でおとり捜査が認められる場合

ちなみに日本であってもおとり捜査が認められる場合があります。

それは

  • 違法薬物に関する捜査
  • 犯罪の意思を固めているものに対する機会の提供

の場合です。

違法薬物は特別として、おとり捜査は犯罪を未然に防ぐためには認められるということでしょう。

まとめ

おとり捜査については最終的に裁判官が、

  • 犯罪の意志が造られたのか
  • それとも機会が与えられただけなのか

を判断していくことになるのですね。

アメリカなど、おとり捜査を実施している国でも、一定の成果がある反面、強引な捜査内容に批判が出ています。

バランス感覚が必要な、微妙な問題なのですね。

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