大阪府立高校のバレー部で体罰の動画投稿?なぜ普通で当たり前なのか

大阪の府立高校で、バレーボール部の練習中に顧問が部員に対して練習としてボールを当てている動画が投稿されました。しごきや体罰という批判の声も聞こえています。細かい点を確認していきます。

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投稿された動画


こちらが投稿された動画です。

一人の生徒が連続してボールを受ける「ワンマン」と呼ばれる練習です。

動画の内容をまとめると

  • 一人がコートを守る「ワンマン」と呼ばれる練習
  • コーチ(顧問)がネット際からボールを出す
  • 強打やフェイントを前後に散らばせるため取れないボールもある
  • 選手の生徒は取れなかったボールに対してもフライング(滑る動作)をする
  • 生徒の動きが徐々に鈍くなる
  • まだ立ち上がる前の生徒に至近距離からコーチが強打
  • 生徒はとっさに頭を守る仕草をする
  • その後もコーチは何か声を上げなが絶対取れない方向にボールを出す

というものです。

この練習はコーチの動き(予備動作)などからボールの強弱やコースを読んで動く練習ですが、はっきり言って守りきれるはずがありません

理由としては

  • バレーボールのコートは9m×9mの正方形でかなり広い
  • そもそも6人で守るスポーツ
  • ワンタッチを想定したボールとしてコート外にもボールは投げられる
  • コーチがしごきモードに入るとありえないボールを投げる
  • ボールを落としたら「胸をコートに着けるルール」があることが多い
  • 選手としては腕の筋肉が疲れ果て、息も上がる
  • でもコーチは手を抜かないので、立ち上がる前にボールを出す

このような感じで、ボールが落ちる→コートに胸を着ける→疲れる→立ち上がる前にボールが投げられる→取れない→の無限ループで、基本的にこの練習はコーチが終わらせるまで終わりません。

ちなみにありえなボールとしては、

  • フェイントするふりして、ボールをつかんで遠くに投げる
  • コーチの足元(トスして触らない)
  • コートの反対側(ネットの反対側)
  • 観客席…

などなど、拾えるわけありません、しかも落としたら床に胸を着けるルールがあるためやります。

胸を着けるというのはバレーボール選手がよくやる「ふわっとしたヘッドスライディング(フライング)」のことです。

フライング参考動画

見ているだけだと楽しそうかもしれませんが、痛くないように両腕の筋肉をクッション(この動画では受け身と呼ばれています)に使うため、腕立ての状態になり連続使用はかなり厳しいです。

しかもボールが落ちた場所でやらなければいけないのでそこまで行きます…観客席でも。

はしごをカンカン登って、ボールが落ちたところで胸を付けて「オイッ!」(声をだすのもルールです)…

これらは実体験ですが、はっきり言って聞いただけでは意味が分からないですよね。

練習の意味

やっている当時は「ワンマン」だけは意味が分からない練習でした。

なんで一人で守るシチュエーションなのかと。

せめてコンビネーションを高める「ツーメン」やバレーボールは後衛3人なので「スリーメン」などは、かなり実践を意識した練習ですよね。

どうやらこの「ワンマン」意味は

精神力を鍛える

ことにあるようです。

  • 自分自身しか頼れない状況
  • 筋力も息も限界で
  • しかもコーチが怖い…

たしかに精神力は鍛えられそうです。

本当に怖かったですよ。

引退後も数年は夢で見ました。

体罰ではなく当たり前?

この話題に対する反応としては、経験者の方はこれくらい当たり前というものも多いようです。

バレー部の現状としてはたしかに普通かもしれませんが、「普通で問題ない」と考える方はおそらく成功した方々なのでしょう。

問題はこういった練習で

  • 自信や自主性をなくす生徒
  • 目的を失う生徒

が現れる可能です。

自信や自主性をなくすとは、追い込まれた結果「うまくいかなかったから、次はどう工夫しよう」と積極的な姿勢が失われてしまい、ただ練習に耐えるだけになってしまうという意味です。

目的を失うとは、厳しい練習を乗り切るため、練習でうまくいくように考えてしまい試合に生かせなくなってしまうという意味です。

精神力を高めるのが教育であるならば、生徒に合った指導をしていくのも教育だと考えます。

また、競技としてバレーボールをうまくなりたいと考えている選手にとってはどれだけ意味があるのか疑問に思うこともあるでしょう。

元全日本の高橋みゆきさんの例は完全な体罰で今回の練習とは違いますが、うまくならない練習という意味では、同じですよね。

ただ今回の騒動では、さまざまな練習の一部を切り取っただけのものかもしれません。

この先生は人気のある先生だという声もあるようです。

まとめ

個人的な記憶としては、「ワンマン」練習は怖かったし、先生も怖かったです。

でも先生のことを嫌いにはならず、いまっでも尊敬しています。

ただこれは違う問題ですよね。

厳しい指導だけではなく、褒めて伸ばす指導や科学的なトレーニングなど、新しい価値観が入ってきてもいいと考えます。

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