沖ノ島が世界遺産登録勧告 なぜ落胆?ユネスコの構成資産除外理由は

引用:朝日新聞デジタル

福岡県の古代遺跡「沖ノ島」がユネスコにより世界文化遺産登録の勧告を受けました。守るべき素晴らしい遺産として世界的な評価を得られたことになるので、喜ばしいことかと思いきや、一部では落胆の声も上がっているということです。一体どういうことなのでしょうか。

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『神宿る島』

日本政府が世界文化遺産としてユネスコに申請していたのは「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」です。

ちなみに宗像は「むなかた」と読みこの地域を治め沖ノ島の信仰を支えた豪族を指します。

これは

  • 沖ノ島宗像大社沖津宮(なかつぐう)
  • 宗像大社沖津宮(なかつぐう)遥拝所
  • 宗像大社中津宮(なかつぐう)
  • 宗像大社辺津宮(へつぐう)
  • 新原・奴山(しんばる・ぬやま)古墳群

の5つをまとめて申請したものでした。

しかし、ユネスコの登録勧告は

  • 沖ノ島のみ
  • その他の構成資産については世界的価値を認められない

としていうもので、申請していた全ての構成資産が価値を認められなかったことが落胆の理由となっています。

沖ノ島と構成資産

今回申請ていた「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」について簡単に確認します。

沖ノ島宗像大社沖津宮

沖ノ島は九州と朝鮮半島との間にある島で、奈良時代の『日本書紀』にも記載のある宗像大社沖津宮が中心となっています。

その歴史は1600年にもなり、歴史的文化的価値が非常に高いままに保存されています。

現在でも島に渡れるのは5月27日の日本海海戦にちなんだ祭事の時に限られます。

しかも事前に抽選で選ばれた200人ほどの男性のみに限られるという条件まであるほどです。

世界遺産になった場合には見てみたいと思われる方も多いでしょう。

しかし、実際に行けるのは100年あっても2万人のみです。

なかなか難しいですね。

宗像三宮

宗像大社は天照大神の三柱の御子神をおまつりしています。三女神のお名前は 田心姫神(たごりひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)と申し上げ、田心姫神は 沖津宮(おきつぐう)、湍津姫神は 中津宮(なかつぐう)、市杵島姫神は 辺津宮 (へつぐう)におまつりされており、この三宮を総称して「宗像大社」と申します。

引用:宗像大社 公式ホームページ | 宗像大社について 御祭神と由緒

宗像大社沖津宮、宗像大社中津宮、宗像大社辺津宮は宗像三宮と呼ばれ、天照大神の三柱の御子神をまつっています。

引用:宗像大社 公式ホームページ

宗像大社沖津宮遥拝所は普段渡ることのできない沖ノ島を遥拝するための遥拝所です。

宗像大社沖津宮遥拝所と宗像大社中津宮は九州から11キロほど玄界灘に出た大島に、宗像大社辺津宮は九州福岡の本土に位置します。

大島は沖ノ島からは約50キロ離れた位置にあります。

ちょっと遠いですが、「神宿る島」はそう簡単には近寄れないということでしょう。

新原・奴山古墳群

引用:津屋崎古墳群のみどころ

新原・奴山古墳群は古代豪族の宗像君一族の古墳群と言われています。

当時はこの近くに海岸線があり、海が臨めたということです。

現在は41個の古墳が水田の間に残っています。

除外の理由

引用:しずおか観光情報 駿府静岡市 最高の体験と感動を

沖ノ島は確かな価値で世界文化遺産登録の勧告を受けましたが、その他の4つの構成資産が除外された理由は関連性の問題なのでしょう。

以前は富士山の世界文化遺産登録の際には、一時構成資産として三保の松原が除外をされていました。

しかし最終的には

  • 富士山を臨む代表的な景勝地であること
  • 「芸術の源泉」としての深い関係性

などを理由に逆転登録となりました。

もし沖ノ島の構成資産が構成資産として登録されるためにはこのような深い関連性の証明が重要になってくると考えられます。

政府文化庁の見解

文部科学省文化庁の大西啓介記念物課長は

「勧告は納得できる内容ではない」

引用:共同通信 47NEWS

と、あくまで4つを含めた5つでの沖ノ島世界遺産登録を目指す考えです。

以前の富士山の構成資産、三保の松原の例のように登録に向けた活動を継続するのでしょう。

まとめ

過去の偉大な遺産を将来に残していくことはとても意義のあることだと考えます。

しかし世界遺産に登録されたことで人が押し寄せてしまいそうですね。

写真を見るととてもきれいな島であることが分かります。

登録そのものを目的にしないことも必要な気がします。

登録は7月になるということです。

その他の構成資産はどういった形になるのでしょうか。

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