Nコン課題曲にAKB48の新曲 合唱曲に向かない理由とは?

引用:Nコン2017 | NHK
NHK全国学校音楽コンクール、いわゆるNコンの2017年の課題曲がAKB48になったということで、合唱曲にふさわしい、ふさわしくないと議論になっています。たしかにAKB48は大人数で歌っていて合唱ではありますが、コンクールの合唱曲としては違和感があります。しかし好みの問題かもしれません。具体的にAKB48のどの点が問題となっているのでしょうか。

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NHK全国学校音楽コンクール

NHK全国学校音楽コンクールは全日本合唱コンクールと並ぶ二大合唱コンクールの1つとされている、大きなコンクールです。

1932年に始まり今年は第84回を数えます。

コンクールは小学生、中学生、高校生の3部門に分かれて行われ、基本的には学校を1グループとして参加をします。

メンバー構成は小・中学生が35人、高校生が40人で、曲の切り替わり時には15人までのメンバー交代がみとめられます。

かなりの大人数になるのですね。

そして歌唱する歌には課題曲と自由曲とがあります。

今回問題になっているのがこうちの課題曲です。

Nコン2017課題曲

課題曲は小・中・高校の各部門でそれぞれ異なるものが指定されます。

Nコン2017の課題曲

  • (小学生の部)「いまだよ」作詞:宮下奈都、作曲:信長貴富
  • (中学生の部)「願い事の持ち腐れ」作詞:秋元康、作曲:内山栞、編曲:横山潤子
  • (高校生の部)「君が君に歌う歌」作詞:Elvis Woodstock(リリー・フランキー)、作曲:大島ミチル

課題曲はどのグループも歌わなければいけないもので、ここにポップスが指定されることが議論の対象となっています。

AKB48の何がいけないのか

曲ではなく歌声を競うコンクールです。

そうであれば、どんな曲を歌おうが問題ないはずですが、言われていることとしては以下のものがあります。

  • タイトル「願いごとの持ち腐れ」の表現がよくない
  • 歌詞が意味不明
  • 最後まで短調で終わる
  • 合唱曲の発声ではない

言われ放題ですね。

タイトル「願い事の持ち腐れ」の表現がよくない

たしかに、少年少女に与えるものとしては、少しひねくれている気もします。

マーケティングとしては斬新さや面白さがあるかもしれませんが、中学生が学校で半年かけて歌いこむ歌の歌詞です。

もっとストレートに希望を持てるようなタイトルがいいと思います。

「持ち腐れ」ではいけないという意味なのでしょうが、タイトルを見るたびにちょっと気分がさがってしまいそうです。

歌詞が意味不明

別に意味不明ではありません。

大人の想像力を駆使してなんとか理解しました。

内容はきっとこうです。

  • 誰もが一度だけ願い事をかなえられる魔法が使える
  • でも願い事色々あってきめられないから
  • 結局願い事の持ち腐れ
  • あるとき争っている2人にやめてと願い事を使った
  • 大切な1回だったけど後悔はない
  • こんな風に他人に願い事を使えたら世界はきっと平和になる

ツッコミどころも多いと思いますが、初めて聞いたので許してください。

問題点は、以前から歌われている合唱曲であれば、たとえ難しい歌詞であっても聞き慣れているため解釈もできるが、新しい歌だとまず意味が理解できないということです。

意味が分かれば、感情が伝わってきますが、意味が分からなければ感情もありません

歌は感情を込めてったほうがより美しいため、そこに問題があるのではないかということですね。

最後まで短調で終わる

これは議論のきっかけとなった、指揮者の田久保裕一さんのブログにそう書かれているのですが、

詩が詩だけにネガティブ感が最後まで続く。短調で歌う「しあわせ」って、どんなしあわせ?
そのまま短調が続き、最後くらい長調になるかなと思っていたら、最後まで短調。ため息をつきたくなる旋律だった。

引用:Nコン課題曲 ( その他教育 ) – 田久保裕一のミュージックプラザ – Yahoo!ブログ

最後まで短調で終わるので、暗いイメージになってしまうということですね。

(田久保裕一さんは歌詞も暗いと言っていますね…)

半年間中学生が一生懸命取り組む楽曲は、たしかにもっと前向きな明るいものの方がいいですよね。

合唱曲の発声ではない

そもそもポップスの発声と合唱曲の発声方法は違うそうです。

たしかにNコン用に「願い事の持ち腐れ」もアレンジされているということですが、それ以上に模範演奏をAKB48のメンバーがしてしまったことが問題のようです。

昨年までであれば模範演奏は合唱団の方がされ、それをお手本に中学生などが練習をしてきていました。

田久保裕一さんによれば、AKB48の模範演奏は合唱用の発声にはなっておらず、練習する学生がかわいそうというほどだそうです。

その他にも

  • メロディーと日本語の抑揚が合っていない
  • メロディーと歌詞がずれている

など、合唱に向かない点は指摘されています。

このように具体的に示されると、ポップスは合唱曲としてはあまり良くないと言う印象を持ってしまいますね。

みなさんはど思われるでしょうか。

なぜAKB48の曲に決定したのか

そもそもなぜAKB48の曲が採用されたのかということですよね。

調べてみたところ、ここ数年はいわゆる合唱曲よりもポップスが採用されてきているようです。

  • 第82回:SEKAINOOWARI「プレゼント」
  • 第81回:EXILE ATSUSHI「桜の季節」
  • 第80回:ゆず「友 〜旅立ちの時〜」
  • 第79回:YUI「fight」

と、ポップス続きです。

狙いは話題性や視聴率や、CDの売上と言われていますが、今後もこのスタイルは続きそうですね。

まとめ

合唱曲にAKB48の曲が採用される事自体には問題はありません。

ただ、ポップスを合唱曲として練習することが、歌唱の練習として不適切だったら少し考えものですよね。

学校という場所で一生懸命練習するものなので、話題性よりも意味のある選曲にしてもらいたいです。

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