那須のスキー場で雪崩 高校生が登山中 どこの生徒で無事なのか?

那須のスキー場で雪崩が発生し、春山登山のイベントに参加していた高校生の少なくとも9名が巻き込まれてしまったということです。最近は特に寒い日が続いていたと思いましたが、当時の山や積雪の状況はどうだったのでしょうか。


【追記】時間が経過し、当時の状況が伝えられています。

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27日雪崩発生日の朝

引用:毎日新聞

27日は26日から降り続く雪の影響で、朝6時の段階で当初の予定だった茶臼岳への登山を中止していました。

しかし、中にはインターハイに出場する程の生徒もいます、他の生徒も訓練をしに来ているわけです。

教員らもせっかくの機会をムダにさせたくなかったのでしょう。

午前7時半頃に新たに「ラッセル訓練」をゲレンデで実施することを決定しました。

訓練は、教員合わせて48人で午前8時に始まります。

終了の予定は午前9時半でしたが、終了の直前、9時20分頃に雪崩発生となっていしまいます。

ラッセル訓練とは積もった雪をかき分け踏み固めて進む訓練です。

雪の中を頑張って進むといった感じです。

かなり体力的にもきつそうな訓練ですよね。

雪崩の直前の積雪は膝の高さだったようです。

ラッセル訓練の終盤で深い雪に囲まれた中での雪崩ということになります。

避けるのはかなり難しかったでしょう。

難航した救助活動

たしかに雪に埋まってしまうと長い時間生き延びることはできないかもしれません。

しかし、ケガをして動けない場合もあります。

山はマイナスの世界です。

じっとしているだけでも危険でしょう。

とは言っても雪崩が起きる可能性の高い山です。

救助活動は難航してしまいます。

10時過ぎに那須地区の消防某隊員が那須温泉ファミリースキー場に到着しますが、現場に到着したのは12時頃でした。

そのときには積もった雪の高さは腰のあたりまで来ており、持ってきたスコップで雪を掘る作業もなかなか進みませんでした。

捜索がが終了したのは雪崩の発生から8時間以上が経過した午後5時ころでした。

大田原高校

大田原高校では生徒・教員と合わせて8名が犠牲になってしまったことが伝えられています。

山岳部がこの春山安全登山講習会に参加しており、彼らはインターハイに8年連続出場中のメンバーです。

次のインターハイに向けての真剣なトレーニング中だったということですよね。

悔しくて言葉が見つかりません。


那須高原で雪崩が発生

雪崩が発生したのは、栃木県の那須温泉ファミリースキー場で、時刻は3月27日(月)の朝9時20分ころです。

那須温泉ファミリースキー場のホームページを確認すると、「2017シーズンの営業は終了いたしました。」とされています。

那須温泉ファミリースキー場のFaceBookページによると、3月20日(月)まででスキー場としての営業は終了していました。

3月20日をもちまして、営業を終了いたしました。ご来場ありがとうございました。

那須温泉ファミリースキー場さんの投稿 2017年3月23日

今回の高校生の利用は登山訓練に使用したいという依頼を受けてものもであり、毎年行われていたようです。

引用:栃木県那須高原のスキーヤー専用スキー場

ゲレンデ情報を見ると、「ファミリー」の名の通り、中級者コースまでしかありません。

中級コースは最大斜度25度とやや急となっていますが、あくまで最大で、その他のコースでは最大でも20度とされています。

つまり、急すぎる斜面ではなかったことも予想されます。

参加していたのは

参加していたのは、

  • 大田原高校
  • 那須清峰高校
  • 矢板東高校
  • 矢板中央高校
  • 真岡高校
  • 真岡女子高校
  • 宇都宮高校

の栃木県の高校で、参加生徒52名と引率の先生など大人が11名いたそうです。

主催は栃木県高等学校体育連盟とされていますが、山岳部向けの講習会のようです。

2016年の実施状況が、栃木高校のホームページで紹介されていました。

情報収集

かなり重大な出来事なので、関心をもたれているかたも多いと思います。

ここでは比較的情報が速いとされるサイトを紹介します。

共同ユース 47News

また、地元のツイッターアカウントが情報を提供してくれています。

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春山安全登山講習会とは

引用:H27 春山安全登山講習会 – 栃木県立栃木高等学校

上で紹介している、栃木高校のホームページによると、今回の春山登山は「春山安全登山講習会」と呼ばれるそうです。

この年は雪がとても少なく、雪のある場所を選んで登山したということですが、見たところスキーのゲレンデではなく、木の生えている部分も歩いていますね。

引用:H27 春山安全登山講習会 – 栃木県立栃木高等学校

また、テントで寝泊まりしている様子も分かり、2泊以上をかけて講習会を受けているようです。

「ピッケルを使った滑落防止姿勢の練習」が例年は行われているようです。

かなり熟練した講師がいての本格的な講習だったのでしょう。

ならばなぜ、雪崩に巻き込まれるという結果になってしまったのでしょうか。

春は雪崩が起きやすい?

この報道を聞いたときもそうですが、日本国内に限らず、雪崩のニュースが多いと感じていました。

単に季節的なものなのでしょうか。

どういうときに雪崩が起きやすいのか

雪崩が発生しやすい条件は以下とされています。

  • 斜面の傾斜が35〜45度(スキー上級者コースと同じ程度)
  • 樹木が少ない斜面や滑りやすい植生の斜面
  • 雪庇(せっぴ)」となっている場所
  • 気温が上昇する春先の降雨後
  • 積雪の亀裂
  • 積雪の上に、短期間に多量の降雪があった場合(表層雪崩)

参考 > 砂防:雪崩防災 – 国土交通省

参考 > 雪崩に関する基礎情報_雪崩が発生しやすい場所について

那須温泉ファミリースキー場の斜面は最大でも25度と緩い斜面のため、雪崩の危険は少なかったはずです。

これが主な原因ではないでしょう。

スキー場なので、木がない部分は多かったはずです。

引用:雪崩に関する基礎情報_雪崩が発生しやすい場所について

「雪庇(せっぴ)」とは上の画像のように雪がひさしのように張り出している部分です。

これが崩れて雪崩となるのですね。

表層雪崩は、今回はこれが一番疑わしいでしょう。

最近は特に寒く、那須温泉ファミリースキー場では雪が降っていたはずです。

大量に積り、それが崩れたのではないでしょうか。

当時の那須高原の天候

引用:那須温泉ファミリーの天気・積雪【スキー&スノー】 – 日本気象協会 tenki.jp

3月27日(月)の天気予報は

  • 雪のち曇り
  • 最高気温:-1℃
  • 最低気温:-4℃
  • 風:北北東の風6m/秒速

とされていました。

午前中の雪崩発生時はまだ雪が降っていたようです。

那須温泉ファミリースキー場のライブカメラ、午前11時と午後1時の映像を比べると、

午前11時

午後1時

引用:栃木県那須高原のスキーヤー専用スキー場

午前中は雪か雨が降っており、午後になると降水は止み、曇っていることが分かります。

3月27日の最高気温の予報はマイナス1℃那須温泉ファミリースキー場付近の1月や2月の最高気温の平均は2℃ほどです。

十分寒いですね、春になって雪が緩んだとは考えられません。

引用:那須温泉ファミリースキー場の警報・注意報 – goo天気

また、那須地域は大雪、雪崩、着雪の注意報が出ています。

これらを総合するとやはり、固まった雪の上に一気に降り積もった雪が流れる、表層雪崩の可能性が高いですね。

春になって雪が緩み雪崩が起きやすいのは分かりました。

また、十分寒くとも表層雪崩の可能性はあるということですね。

予知はできなかったのか

危険予知はできなかったのでしょうか。

雪崩の警報は出ていましたが、講習を行うほどの人であれば、それ以上の予見ができたはずです。

毎年のことで気が緩んでしまったのでしょうか。

また、一部では装備不足も指摘されているようです。

雪崩対策の装備

引用:山と溪谷社

前日には雪崩が起きやすい場所の確認を、訓練としてしていたようですが、明記されていた持参物は

  • ザイル
  • カラビナ
  • ピッケル

などであり、雪崩を意識した装備はなかった可能性があります。

雪崩に巻き込まれた場合、息ができなくなってしまうので、埋まった人の命は持って15分と、時間との勝負になります。

雪崩の際の生存や救出確率を高める装備としては

  • エアバッグ
  • ビーコン

などああります。

エアバッグは上の画像のように広げることで、体が雪の下に潜ってしまうことを防いでくれます

ビーコンは埋まってしまった場合に、GPSのように位置を知らせる信号を発します

今まで大きな事故はなかったということなので、雪崩も想定外だった可能性があります。

雪を分けるためのスコップなども含め、準備は十分だったのでしょうか。

まとめ

スキー場と聞けば危険はないと感じてしまいます。

まして50名以上と大人数での訓練なので、まさかという気持ちが大きいでしょう。

まずは、できるかぎりの無事を祈ります。

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