出典:室伏広治 オフィシャルWEBサイト | profile
ハンマー投げの室伏広治選手(41歳)が第一線を退かれるということです。
「五輪や世界を目指すには体力の限界。
今後は後輩たちに期待したい。」
引退という表現ではありませんが、
事実上の引退なのでしょう。
人類最強の鉄人とまで呼ばれた室伏選手がついにです。
いろいろ思い出してしまいます。
5度目の五輪への挑戦
室伏広治選手がリオ五輪挑戦を表明したのは今年5月とつい最近でした。
しかもリオ五輪代表となるためには、6月24日(金)〜26日(日)の日本選手権での参加標準記録突破が条件です。
リオ五輪挑戦の表明から日本選手権までは約1ヶ月しかありませんでした。
さらにこの2年、実戦から遠ざかっているという条件も重なっての挑戦です。
しかし五輪ではアテネの金を含む2つのメダルを獲得した選手です。
それでも鉄人ならきっとできる
そう思わせてくれるのが室伏広治選手です。
参加標準記録の突破
リオ五輪の参加標準記録は77mです。
しかし、日本の他の選手にも参加標準記録を突破した選手はいませんでした。
ならば自分がと挑んだ日本選手権です。
室伏広治選手の今季成績
室伏広治選手の自己ベストは
2003年プラハ国際での84m86
そして今季ベストは…
先月挑戦を表明をしたばかりなので今季の成績はまだありません。
しかし、練習では70m級の投てきを連発していたということです。
日本選手権の結果
さっそく24日にハンマー投げの競技が行われました。
室伏広治選手の成績は
- 1投目:64m74
- 2投目:64m02
- 3投目:ファウル
3投目までで上位8位に入れず、
4投目以降は投げられませんでした。
3投目、投てきが左にそれるのを確認すると、
室伏広治選手は左足で地面を踏みつけ悔しさを露わにしたということです。
まとめ
- 5月、3ヶ月後のリオ五輪挑戦を表明したハンマー投げの室伏広治選手
- リオ五輪出場のためには参加標準記録77mを日本選手権で投げる必要があった
- 現在77mを突破した選手はいない
- 日本選手権は6月24日(金)〜実施
- 結果は…77mには及ばず
- 試合後「体力の限界」と競技の第一線から退くことを表明
鉄人の事実上の引退となってしまったわけですが、
室伏広治選手の父親の室伏重信さんは
「練習量は100分の1。
70mを投げるためには半年は練習が必要。」
と言っていました。
つまり、時間が足りなかっただけかもしれません。
さらに現在は東京五輪の役員や日本陸連理事などを務めており
それと並行しての練習であったことも影響したかもしれません。
室伏広治選手は現在41歳ですが、
ひとつ上にはメジャー通算3000本安打を目前にしたイチロー選手もいます。
決して衰えたわけではないと思います。
もしできることならもう一度どこかで挑戦して欲しいです。