米がシリアへミサイル発射 原因はサリンか 日本の対応は?戦争か

アメリカがシリア国内の軍事基地に向けて複数のミサイルを撃ち込みました。シリアの国営テレビは「損失が出た」と報道しています。米中首脳会談がまさに行われている中だったので、直感的に北朝鮮に対するミサイルかと思いきや、シリアでした。なぜ今のタイミングでシリアを攻撃したのでしょうか。

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アメリカがシリアに攻撃をしたの初めて

「テロ支援国家のシリア」を治めるのはバッシャール・アサド大統領です。

独裁者としてのレッテルを貼られているアサド大統領ですが、とうとうトランプ政権によるミサイル攻撃を受けてしまいます。

かつてオバマ政権時にもアサド政権に対する攻撃は検討されていましたが、結局は断念しており、今回がアメリカ軍のアサド政権に対する初めての攻撃となります。

放たれたミサイルは巡航ミサイルのトマホークで、59発が撃ち込まれたということです。

標的はシャイラト(Shayrat)空軍基地でした。

原因はサリン?

ではなぜこのタイミングでシリアへ攻撃となったのか、これに対して米トランプ大統領は

「シリアの独裁者、アサドが無実の市民に対して化学兵器を使って攻撃を行った。このとても残虐な攻撃でかわいい赤ちゃんたちも無慈悲に殺害された」

(中略)

「シリアの空軍基地に対する軍事攻撃を指示した。この攻撃は化学兵器の使用と拡散をやめさせるためアメリカの安全保障上、非常に重要な国益だ」

引用:シリア アサド政権の軍事施設に 米軍が巡航ミサイルで攻撃 | NHKニュース

と、ミサイル発射はシリアが化学兵器を使ったことに対するものと声明を出しています。

サリンが使用されたのではないかと言われている4月4日の朝の、シリア政府軍による空爆ですね。

化学兵器の使用については

  • シリア政府は「持ったこともないし、使用したこともない」と否定
  • トルコ被害者から証拠を検出した
  • アメリカシリアとアサドに関する考えが大きく変わった
  • ロシア「証拠はない」と否定

というそれぞれの態度です。

アサド政権(シリア)は化学兵器を所持したことすら無いと言っていますが、国連と化学兵器禁止機関の調査では、少なくとも3度化学兵器を使用したことが確認されています。

今回の件に関してもアサド政権は「テロ組織の武器庫に爆弾が当たり、その中にあった化学兵器が広がってしまった」として、化学兵器の使用を否定しています。

これに対しアメリカは、国連安全保障理事会の緊急会合で、シリア政府の立ち入り調査を要求しますが、ロシアの反対により採択されませんでした。

そして、安保理でまとまりがつかないなら独自で行動をするしかないとしていました。

つまり今回のミサイル発射が、独自行動の結果ということになります。

今回攻撃の対象となったシャイラトは、化学兵器を使用した戦闘機が発着した空港ということです。

ロシアもこの基地を使っていた

ロシアはISに対抗するという名目でシリアに入っており、今回ミサイルが撃ち込まれたシャイラトの空軍基地はロシア軍も使っていたということです。

そのためアメリカ側はこのミサイル発射をロシアに対して複数回通知していたということです。

しかし、ロシア側は

ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、「プーチン大統領は米国のシリア攻撃を主権国家に対する侵略と考えている」と非難、米ロ関係に「重大なダメージを与える」と述べた。

引用:Yahoo!ニュース

とアメリカによる攻撃を非難しています。

ロシアがアサド政権を支持する理由は

  • 武器の輸出先(取引先)である
  • シリアが親露政権である

などが挙げられますが、ロシアはどうしてもアサド政権にシリアを治めてほしいようです。

日本の対応は?

日本政府ははじめ「事実関係を確認」としかコメントを出していませんでしたが、国家安全保障会議を開催し、安倍首相は「化学兵器の拡散と使用は許さないという米政府の決意を支持する」と宣言しました。

アメリカとロシアとのどちらにつくかといわれれば、日本は当然アメリカなのでしょう。

しかし、化学兵器の使用の疑いはかなり高い状況です。

日米の関係を抜きにしてもシリアを批判する立場を取るのはまっとうな選択かもしれません。

北朝鮮に対する影響

このミサイル攻撃はシリアに対するものでしたが、同時に北朝鮮に対する警告だとも言われています。

正直、ミサイル発射や核実験を繰り返し、先日の米韓合同軍事演習時にも、「対抗措置をとる」と、いわゆる瀬戸際外交を繰り返してきた北朝鮮です。

いつこの制裁が北朝鮮に向いても、今のトランプ政権ならばおかしくないですよね。

とくに先日の金正男氏の件で、北朝鮮への対処がクローズアップされてきています。

今回のシリアへのミサイル攻撃は、アメリカが前オバマ政権とは違う、ということを北朝鮮に見せつける警告であるというのは、納得できる考え方です。

まとめ

シリア国内には現在、複数の勢力が入り乱れ、戦闘状態が続いています。

トランプ大統領はこれを終わらせるために行動に出たと声明を出しましたが、ロシアが強く反発している状況です。

終わらせるためとはいえ、大きな戦闘になってしまわないか心配です。

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