インドカレー店2年間給料未払い!会社の一方的通告と法的責任は?

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出典:Twitter シャンティ スタッフ一同

問題が再燃してしまっています。

【追記6/18】【追記6/21】【追記6/24】【追記6/25】【追記6/28】【追記6/29】【追記7/1】

追記分はページ下にまとめてあります。


都内のインド料理レストラン「シャンティ」で働く従業員15人の給与が2年間に渡り未払いであると報道されました。

さらに従業員は6月17日付けで解雇が通告されており、

お店も閉鎖されるということです。

かなり一方的でひどい話ですね。

一体どういうことなんでしょう。

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インド料理店シャンティ

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出典:Twitter シャンティ スタッフ一同

インド料理レストラン「シャンティ(Shanti)」は東京都豊島区内に5店舗を構えていました。

インドやバングラデシュ出身の料理長が本場の味を提供するレストランです。

しかし現在は全店閉店しており、ホームページも閉鎖されています。

インド料理店シャンティの運営会社情報

  • 【商号】日本機器製造株式会社
  • 【本店所在地】東京都豊島区駒込1-121
  • 【会社成立】昭和38年12月16日
  • 【資本金】1000万円
  • 【取締役】児玉政之

会社名はレストランぽくはないですが、

シャンティスタッフのツイッターによると

社長は児玉政之氏で合っているようです。

問題発覚から報道まで

問題の発覚はこのツイートです。

話題となり広まっていきました。

報道されている内容をまとめると

  • 従業員数は5店舗で15人
  • 各店舗に上記のような張り紙がされている
  • 張り紙は日本人の協力を得て作成
  • 2015年3月ごろから支払いが遅れるように
  • 2016年1月からは給与が完全に未払い
  • 未払い期間は正確には約1年3ヶ月
  • 従業員の中には住む部屋もなく店舗で寝泊まりしていた
  • 以前は13人で会社所有の物件に住んでいたが火事になってしまう
  • 火事のため私物も殆どなくなってしまっている
  • 会社物件に住んでいたときは家賃として5〜6万円が天引きされていた
  • 税金も天引きされていたが、実際は払われていない
  • 月給20万円の契約のところ4万円しかもらっていない従業員もいた
  • その部屋は2段ベッドを5個も置いてあり、通路しか無いものだった
  • 従業員全体で約6200万円の未払い給与あがある
  • 6月8日、社長側から6月17日までに店舗からの退去を求める通知書が
  • 金銭面・ビザを考えると日本でホームレスになるしかなさそう
  • 従業員全員が仕事を見つけ、新しい生活をスタートさせるには300〜500万円が必要

という状況になっています。

現在の従業員たち

現在従業員たちは関係各所に相談をしています。

  • 池袋労働基準監督署で賃金未払い立替制度を申請(未払給与の80%を支払う制度)
  • →会社の倒産が条件だが、児玉社長は不動産を多く持っており、倒産はしない見込み
  • →申請が受理されず
  • 6/20に担当から連絡が入る予定(6/19追記)

  • 生活保護を申請
  • →条件として永住権・定住権・日本人配偶者・特定定住者のいずれかの資格が必要
  • 資格が無いため受理されず

  • 法テラスへ相談に
  • →15人中2人の依頼は受けられるが、全員は無理

  • 新宿の外国人専門相談センターへ相談に
  • →15人まとめて依頼を受けてもらえることに
  • →児玉社長の財産が会社名義ではなく、個人名義のため「弁護が難しい」とキャンセルに

  • 6/18外国人の労働ビザを専門とする先生に相談
  • →「前向きに考えてくださっている」とのこと(6/19追記)

かなり厳しい状況ですが、

以下のようなツイートもされています。

続報を待ちましょう。

【続報あり。ページ下に追記しています】

会社の一方的通告の内容

会社の通告は以下のようなものでした。

  • 仕入れ行為をせず、直ちに店舗の営業を停止しなさい。
  • これまで約1ヶ月分の売上を直ちに会社に引き渡しなさい。
  • 2016年06月17日までに、店舗から立ち退きなさい。

かなり一方的ですが、

法律的な解釈はどうなるのでしょう。

業務上横領・威力業務妨害

売上を会社に引き渡さずに店舗を運営することは、

法律上、業務上横領・威力業務妨害になりえるそうです。

物件の目的外使用

通常店舗物件は居住を目的としていないため、

寝泊まりは契約上できません

住む場所があるないではなく、

これは物件の契約の問題ともいえます。

従業員たちの対応

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出典:Twitter シャンティ スタッフ一同(写真はシャンティ料理長)

従業員たちは児玉社長に対し要求書を提出しました。

内容は

  • 未払賃金・残業代約6200万円の支払い
  • 6月20日までに話し合いの場をもつ
  • 対応に酔っては労働組合の結成、裁判所への提訴をする
  • 「未払い賃金は犯罪」としてすでに警察に捜査を依頼した

というものです。

まずは「話し合いの場」が必要ですね。

今後従業員たちはどうなるのか

従業員たちが外国人であることと、

財産が会社名義ではないということで、

いくつかの問題が発生しています。

在留資格と強制送還

今回の従業員たちは外国人として就労していたと考えられます。

その場合、解雇されると在留期限までしか日本にいることができません

場合によっては強制送還ということになります。

強制送還の費用

現在従業員たちは金銭的に困窮しています。

国に帰りたくてもその渡航費もない状況です。

そこで気になるのが強制送還となった場合の渡航費ですが、

  • 自己負担(財産を調べます、今回はそれがない状況です)
  • 自国の家族・親戚に負担してもらう
  • その国の大使館に協力を求める(その後返還するかしないかは、国によります)
  • 日本の国費で送還(再入国は費用返還と5年経過が条件)

となります。

未払賃金が回収される前でも、強制送還はありえます。

問題は複雑です。

賃金の回収可能性

そして肝心の賃金の回収可能性ですが、

報道や公開されている状況からすると難しい状況です。

問題は、

児玉社長に財産はあっても、

会社名義ではないため、

従業員たちの手には渡らない。

児玉社長個人の責任を問う方法もありますが、

その場合回収できる金額と弁護士費用を比べた場合

弁護士費用の方が高くなってしまう場合もあります。

まとめ

「日本人の社長のもとなら安心して働けると思っていた」

従業員の言葉です。

認識が甘いと言われればそれまでですが、

日本だろうがこういうことが起こってしまうんですね。

ただ、日本人として起こってほしくないできごとです。

児玉社長のコメントはまだ出ていません。

事情の説明がほしいところです。

追記6/18

事情は分かりませんが

ということです。

その他では

未払賃金立替払制度の申請について担当から20日(月)に連絡がある。

外国人の労働ビザを専門する先生と相談し、先生は「前向きに考えてくださっている」ということです。

追記6/21

進展がありました。

  • 6/20労働基準監督所へ(支援者のアミンさんと一緒に)
  • →16日に児玉社長が労基事務所に呼ばれていた
  • →倒産を勧められる
  • →社長の個人名義で約5000万の資産がある
  • →しかし約6000万の借金がある

どうやら児玉社長は現在はまだ倒産の申請をしていないようです。

倒産には「法律上倒産」と「事実上倒産」の2つがあり、

事実上倒産は法律上倒産の前段階です。

裁判所に対する倒産の申請前でも

退職した労働者が事実上倒産を労基署に申請することで調査が始まります。

問題は清算になどの手続きに数ヶ月が必要で

それまでシャンティスタッフの生活の維持が困難になる点です。

その他の情報としては

  • 児玉社長は店舗には来ていない→売上も渡していない
  • 労基署より、あと1ヶ月位は営業を続けても大丈夫と言われている
  • 料理長のチャーン・スラットさんがケガをしてしまった
  • →社会保険がなくても労災申請ができる事が分かり病院へ

ほんの少しですが、話が進みました。

どれだけ「解決」ができるか分かりませんが、

また続報を待ちたいと思います。

追記6/24

弁護士の指宿昭一(いぶすきしょういち)先生立ち会いのもと

シャンティ労働組合」を結成。

指宿先生は労働者側労働事件や入管事件に詳しい

暁法律事務所の代表ということです。

追記6/25

  • 6/25児玉社長が弁護士とともに5つの店舗に姿を見せる
  • 27日にシャンティ駒込本店で話し合いをすることに

まだ進行形ですね。

追記6/28

  • 24日の時点で児玉社長が個人と会社の破産手続きを行っていた
  • シャンティスタッフとマスコミの前で未払賃金を認める
  • 倒産したため未払賃金立替払制度により6ヶ月分の賃金が立て替え払いされることに
  • それ以前の未払い分については児玉社長の代理人弁護士と検討中

ついに児玉社長が認めたようですね。

しかし、未払い分の支払いについてはシャンティスタッフは信用していないということで、

まだまだ問題は続きそうです。

追記6/29

28日の会議で以下の決定があったそうです。

  • 組合のもとでお店は続ける
  • 管財人と交渉する
  • シャンティ従業員を勤務させてくれるスポンサーを見つける
  • 売上の中から30万円を給与としてもらえるよう管財人と交渉する

確かにスポンサーを見つける事ができれば営業を続けられますね。

お店はある程度人気があるものだったようなので、

うまくいけば可能かもしれませんね。

追記7/1

  • 6/29、児玉社長の申し立てで保健所の営業許可が取り消される
  • →衛生自己の責任者不在のため
  • 休業
  • シャンティは破産したため、未払い賃金の決定は破産管財人が権限を持つ
  • 池袋店の閉鎖を決定し担当の吉益弁護士(破産管財人)へ連絡
  • 吉益氏は「お店のものを持ち出したら刑事事件にする」と
  • シャンティスタッフ側はこれに不平等を訴える
  • さらに吉益氏は5店舗を回った際に「脅かし」口調で、お店を封鎖すること、店の売上を児玉社長に渡すことを迫ったということ
  • シャンティスタッフ側は吉益氏を信頼出来ないとして解任の異議申し立てをすることに
  • →月曜日(7/4)に裁判所に行く予定

現在このようなツイートがされています。

先日児玉社長の謝罪の報道を聞いていたので、順に処理がなされるものと思っていましたが、

ここに来て再び問題が膨らんでしまいました。

月曜日の続報を待ちましょう。

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