イエメン内戦と飢餓の原因を簡単に解説 むしろ問題はサウジアラビア?

引用:HUFFPOST

中東の国イエメンでは内戦が続き、現在300万人が住む家を失い、支援を必要としています。なぜ現在そのような状況になってしまったのか、原因と状況とを簡単に見ていきます。

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イエメン

引用:イエメン – 旅行のとも、ZenTech

  • 場所:アラビア半島の南岸
  • 首都:サナア
  • 面積:53万k㎡
  • 人口:2300万人

国ができたのは1990年とつい最近です。

オスマントルコから独立した北イエメンと

イギリスの植民地だった南イエメンが

統一されてイエメンとなりました。

小さな国だと思ったら

日本(38万k㎡)よりも大きいのですね。

中東の国なので石油も取れるそうです。

しかし、産出量は少なく

GDPは隣のサウジアラビアの

10分の1以下となっています。

イエメンの三つ巴の内戦

現在イエメンで対立しているのは

  • ハディ大統領派(イスラム教スンニ派)
  • 武装勢力のフーシ派(イスラム教シーア派)
  • アラビア半島のアルカイダ(AQAL)

の3つの勢力です。

内戦に至った経緯

統一直後のイエメンは

サレハ大統領が軍事独裁政権を

率いていました。

2011年「アラブの春」で

当時のサレハ大統領が辞任すると

ハディ副大統領が大統領選に立候補し

翌年、大統領となります

2015年、イエメン北部を拠点にする

シーア派の武装組織フーシ派

クーデターを起こします。

ハディ大統領は軟禁状態になり

他の政府要人とともに辞職をし、

フーシ派は政権掌握を宣言しました。

しかし約2ヶ月後

ハディ大統領が軟禁から脱出し

大統領の復活を宣言します。

このためイエメンは

ハディ大統領の政府側と

武装組織のフーシ派が

対立する状態になりました。

そして、このような無政府状態は

テロ組織を成長させてしまい、

現在イエメンには最も過激と言われる

アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」が

拠点を置き活動を続けています。

つまりイエメンには

ハディ大統領の政府側

武装組織のフーシ派

テロ組織のAQAP

三つ巴の状態で衝突しています。

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サウジアラビアの介入→宗教対立に

テロ組織は置いておくとして、

ハディ大統領側も

武装組織のフーシ派も

イエメンのために戦ってきました。

しかしそこにサウジアラビアが介入します。

サウジアラビアの介入の理由は

フーシ派をシーア派のイランが

支援していると見たためです。

スンニ派のサウジアラビアは

シーア派のフーシ派が勝利し

シーア派の勢力が強くなることを

阻止するために介入したということです。

これが宗教戦争と言われる原因です。

スンニ派とシーア派が闘う理由

ちなみにスンニ派、シーア派は

イスラム教の宗派で

シーア派はムハンマドの子孫のみを

正統な後継者と認めるのに対し

スンニ派は血縁は必ずしも

後継者の条件ではないとする人々です。

お互いが争う理由は

宗教的な理由というよりも

石油をめぐる利権争いの面が強いようです。

飢餓の危機

イエメンは住民の約6割が

農業に従事しています。

しかし国内で消費される食糧は

9割ほどを輸入に頼っていたため

内戦の発生によって

国内は深刻な食糧不足に陥っています。

現在700万人の人々が

飢餓の状態にあると推測されています。

そのような危機的状況ながら

支援を届けようと思っても

交通が封鎖されているため

届けることができない状況です。

もちろん人道支援は封鎖の対象外のはずです。

しかし、現状は民間の輸送船であっても

港に入れないというものです。

10分に1人の子どもが…

この海上や空港の封鎖は

単に物資が届けられないことに

とどまりません。

心臓病など海外で治療を必要とする

患者の出国も妨げています。

そしてイエメンでのコレラ流行の

情報が伝えられました。

ICRC(赤十字委員会)の会見で

今年末までに感染が疑われる人が100万人に達する恐れがある

引用:コレラ感染100万人も イエメン、赤十字が警告 – 共同通信 47NEWS

と報告されています。

コレラは、未治療の場合は

7〜8割という高い致死率ですが、

治療をすれば3日ほどで回復

する例もあるということです。

> 参考:コレラとは

しかも治療はORS(経口補水液)と呼ばれる、

水に砂糖と塩を混ぜただけででき

10人分が約15円で作れるということです。

しかし、封鎖されていればそのような物資も届きません。

ユニセフによれば

飢饉や封鎖、空爆やコレラにより

10分に1人の子どもが

命を落としている状況だということです。

もちろん苦しんでいるのは

子どもだけではありませんが、

体力のまだ弱い子どもたちが

まず先に命を落としている

ということです。

まとめ

国連仲介の和平交渉が進められるものの、なかなか停戦には至りません。内戦の結果国民は食糧不足に苦しむ結果となってしまっています。イエメンというよりもサウジアラビアが問題を大きくしてしまっている形ですが、国際社会が圧力をかけ、止めていくことが必要でしょう。

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