ヒトラーのコスプレで逮捕?ナチス賞賛どころか連想させても犯罪?

オーストリアでナチス・ドイツのヒトラーのそっくりさんが逮捕されたと報道がありました。

先日よりヒトラーのそっくりさんが目撃されているという情報がありました。ヒトラーの遺体は見つかっていないということだったので、またヒトラーの生まれたオーストリアでの出来事ということで少し気になってはいましたが、逮捕されたのは25歳のそっくりさんで本人ではありませんでした。

引用:kleinezeitung.at « deutschsprachiger internet dienst mit aktuellen nachrichten, chat, sport, wirtschaft, anzeigen, events, politik, wetter

ヒトラーが生まれてからすでに130年ほど経つので本人であるはずはないですよね。

また逮捕の理由はヒゲを生やすなどそっくりな格好をしヒトラーを賞賛していると取られたためで、ただ単に似ていたからというわけではありません。ヒトラーを賞賛しただけで逮捕というのも意外なことかもしれませんが、オーストリアはナチス・ドイツに併合された歴史があるためナチス・ドイツやその独裁者ヒトラーを賞賛することは犯罪とされています。

それほど、オーストリアに限らずヨーロッパではナチス・ドイツの扱いに敏感です。その点についてまとめました。

ナチス禁止法

ナチス禁止法とはオーストリアの法律の通称で、「ナチス・ドイツの禁止」と「脱ナチズム」が定められています。いわゆる日本では認められている思想・良心の自由や信教の自由を越えて定められているもので、それが認められているところにオーストリアでのナチス・ドイツ問題の深さが伺えます。

ナンバープレートの制限

オーストリアはドイツに隣接するため、車はフォルクスワーゲンが多く走ります。その車のナンバープレートはアルファベットの組み合わせになっていますが、2015年にこのナンバープレートにナチス・ドイツを暗示させるアルファベットを使うことを禁じました。具体的には以下です。

使用できないアルファベットの組み合わせ

  • AH:アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)
  • HH:ハイル・ヒトラー(Heil Hitler)
  • KZ 強制収容所(Konzentlatonslager)
  • NS:ナチズム(Nationalsozialismus)
  • SS:親衛隊(Schutzstaffel)
  • SA:突撃隊(Sturmabteilung)
  • HJ:ヒトラー・ユーゲント(Hitlerjugend)

アルファベットは地域を表す部分もあるため、仕方なく使っているもの(AH:アーハウスやHH:ハンザ同盟市ハンブルクなど)もありますが、その他の部分でこの組み合わせになるものは使えません。

他国のナチス禁止法

引用:ドイツではこのポーズをとると犯罪になるらしいという画像 | どもないっ!

同様の法律がドイツにもあります。

  • ハーケンクロイツ(鉤十字)
  • ハイルヒットラー(ヒトラー賞賛の掛け声)
  • ジークハイル(ナチス・ドイツの掛け声、意味的には「勝利万歳」)
  • ホルスト・ヴェッセル・リートナチスの党歌)
  • ヒットラー敬礼(右手をまっすぐ、高く上げる敬礼)

これらの使用等は刑法で禁止されています。

またナチス・ドイツはユダヤ人への迫害を行っていたため、ユダヤ人の国イスラエルでは「ナチ」という罵り言葉の使用を禁止しようとする法律を作ろうという動きもあります。

このように、ナチス・ドイツやヒトラーは相当に敏感な問題となっています。

些細な事でも批判の対象に

引用:ヨーロッパで暮らす

これは洗剤の写真で、2014年のワールドカップ記念のパッケージです。背番号が書かれているユニフォームをイメージしたデザインで、書かれている文字は「88(通常83回分の洗濯+5回の増量分)」、「特別な白さのための新しい濃縮」でした。しかし、

  • 88→アルファベットの8番目はH→HH→ハイル・ヒトラー
  • 白さ→不要物の排除→排外主義→民族浄化(ユダヤ人を追い出すこと)
  • 濃縮→集める→強制収容所

というイメージとなってしまい、すぐに生産は終了してしまったそうです。

引用:ハンガリー44 ある一つの国の終わり・・・ – AARwiki保管庫

こちらはサンタクロースの人形に関する新聞ですが、これがヒットラー敬礼だと批判する記事でいくつかの店舗では商品が撤去されたということです。さすがにこれについてはやりすぎだということで、新聞社への批判もあったそうです。

まとめ

今回のケースでは、容姿や服装などヒトラーを賞賛する形で似せていたということなので、確信犯だったのでしょう。

日本にいると忘れてしまいがちですが、ナチス・ドイツやひとらーはヨーロッパやユダヤ人にとってはとても敏感で微妙な問題になっていることがわかります。

日本でタレントさんがナチスの軍服に似た格好をしたことで批判の対象になった出来事がありましたが、気をつけないといけないですね。2020年のオリンピックに向けて外国人向けにはお寺の地図記号を日本のものとは別のものにするなどという話もありました。このように細かい配慮が必要でしょう。

個人的に気になっているのが、「まんじ」と言って若い子たちが文章の最後に鉤十字つけますよね。ハーケンクロイツとは向きが違いますが一見しただけだと同じなので、心配です。

合わせるだけではなく日本の文化を伝えることも必要だと思いますが、うまくやらないよいけないでしょう。

今回はヒトラーのそっくりさんの逮捕と、そこからヨーロッパなどにおけるナチス・ドイツの微妙な問題についてまとめました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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