今日のNHKは籠池氏の証人喚問と選抜高校野球大会で大相撲春場所が押し出され、BSとの放送となっています。ところで、押し出すなんて優しいことはしない張り手で倒す張りて力士が話題になっていました。錦城という力士さんだそうです。新しいタイプの取り組み方ですよね。錦城力士どんな方なんでしょうか。
錦城
引用: 産経ニュース
- 番付:序二段
- 生年月日:1998年2月28日(19歳)
- 出身:兵庫県尼崎市
- 身長/体重:184センチ/129キログラム
- 所属部屋:九重部屋
- 初土俵:2016年(平成28)年7月
まだ19歳の力士で初土俵からも1年未満です。
そして一月場所の成績は場所、序二段八十六枚目として6勝1敗でした。
好成績ですね!
錦城力士は総合格闘技「PRIDE」の王者ヒョードル選手に憧れて格闘技を始められたそうです。
高校1年のときに学校をやめ、解体工の仕事をしつつトレーニングを積んでこられました。
そしてアームレスリングでは全日本ジュニア選手権で準優勝されます。
相撲の経験はまったくなかったそうですが、知り合いの九重部屋の力士に誘われ相撲の世界に飛び込みました。
そして今話題に…何があるか分からないですね。
ルール的にあんなに殴っていいのか?
ところで張り手を多用する力士はいたとしても、あそこまで強烈な連打は見たことがありませんでした。
取り組み後に対戦相手が膝を折ったり、立ち上がれないなんてめったにないはずです。
相撲のルール的にはどうなのでしょうか。
ちなみに相手がダウンしてしまった取り組みです。
禁じ手
相撲には禁じ手と呼ばれる反則があります。
具体的には
- 髷(マゲ)をつかむ
- 廻しの前袋をつかむ
- 拳で殴る
などです。
ようはグーでなければ叩きまくってもOKなんですね。
張り手には意外とルールが多い
張り手は平手を横に振って相手の顔や首の側面を叩く技である。
とされています。
張り手シンプルな技で大相撲では禁じ手でもなんでもないのですが、場面により意外とルールがありました。
張り手が使えない場面
- アマチュア相撲
- 横綱が立会に使う(いわゆる張り差し)
- 番付が下の者が上の者に使う
アマチュア相撲で禁じられているのは、単に危ないからだそうです。
次に、張り差しとは、立会にすばやく張り手を出し、相手をひるませて自分の有利な体制に持っていくことです。
横綱がこれをやるのは品格を損ねるという考え方があります。
特に禁じられていませんが後で批判を受けてしまうそうです。
そういえば以前、横綱日馬富士力士が横綱になったときも、「張りては慎むように」と横綱審議会に注文されていましたね。
http://number.bunshun.jp/articles/-/281556/feedbacks?per_page=10
そしてもう一つ、番付が下の者は上の者に張り手をしないという暗黙のルールもあるそうです。
残念ながら張り手はあまりいい技とは見られていないのですね。
………じゃあ、錦城力士、だめじゃん!
闘志をみなぎらせる錦城
錦城力士の取り組みを見てみると、ものすごい勢いと闘志ですよね。
絶対に負けない
言葉がなくても伝わってきそうです。
そんな錦城力士にはおそらく張り手をしないという選択肢はないのでしょう。
禁じ手なんて関係ないと思っているかもしれません。
そもそも禁じ手ではないですが。
がんがん番付上位者に張り手に行っています。
まとめ
そう言えば、昔おばあちゃんが
「小錦は張り手ばかりで嫌い!」
みたいなこと言っていました。
あまり張り手は快く思われないようでうすが、勝ち上がるための手段として錦城力士は使っていかれるのでしょう。
将来番付が上がったときには張り手以外の技も習得し、面白い相撲を見せてください。