神奈川秦野ドクターヘリ着陸失敗で男子高校生助けられず…状況や基準

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神奈川の秦野市でドクターヘリが着陸に失敗し、搬送予定だった高校生を助けられなかったという報道がありました。

ドクターヘリが出動する時点で通常以上の緊急事態だと読み取れますが、具体的な状況やヘリの安全性はどうなんでしょうか。

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当時の状況

この出来事は8/8(月)の午後2時頃のことでした。

経緯は

  1. 男子高校生は交通事故に遭い、意識不明の重体に
  2. 緊急通報によりドクターヘリが出動
  3. 目的は事故にあった男子高校生のヘリでの搬送
  4. 着陸場所としたグラウンドに着陸する際に、尾翼を地面につけてしまい大破
  5. ヘリコプターでの搬送はできず、救急車で近くの病院まで運ばれる

というものです。

ヘリコプターに乗っていた5人は軽傷で済みますが、事故にあった男子高校生は助けられませんでした。

すでに重体だったそうで、ヘリでの搬送ができたとして助かった保障はないですが、

助けるためにやってきたヘリのパイロットたちは、着陸失敗で搬送できなかったことを無念に思っていることでしょう。

失敗の原因は天候か

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出典:http://www.tenki.jp/past/2016/08/08/chart/

8日午後15時ころの天気図です。

神奈川県付近には台風の影響で等圧線が集まっています。

つまり風が強かったのでしょう。

ヘリコプターは垂直に降りることが最大の長所です。

そのため滑走路がないところでも着陸ができるわけですが、横から吹く風に弱いのが弱点でもあります。

風が強いのはパイロットたちも分かっていたはずです。

しかし、台風が来ようが事故が起き、被害者がでてしまうのも現実です。

危険を覚悟でドクターヘリを飛ばしたのでしょう。

ドクターヘリの出動の基準

ドクターヘリの出動の基準を確認したところ以下のようになっていました。

  • 生命の危険が切迫、その可能性
  • 重症患者で搬送に時間がかかる
  • 特殊救急疾患(重度熱傷など)で搬送の短縮を図る
  • 現場での緊急処置に医師が必要な時

参考:ドクターヘリ出動基準

ドクターヘリは緊急時に患者の搬送の時間短縮を図るのが主な目的のようです。

同時に、現地へ医師を迅速に到着させる目的もあるようですね。

今回は搬送が目的だったということですが、この点について考察しました。

男子高校生はどこに運ばれる予定だったのか

男子高校生はどこに運ばれる予定だったのでしょうか。

ヘリが着陸地としたのは神奈川県秦野市平沢のコベルコマテリアル銅管秦野工場のグラウンドということです。

地図を少し拡大すると近くには国道の246が通っており、病院も見られます

ヘリよりも救急車の方が早いのではいか?

まずこの疑問が浮かびましたが、問題はもっと複雑だったようです。

その理由は

  • 国道246は片側1車線しかなく常に混んでいる
  • 救急車はすでに到着していた

というもののようです。

神奈川県ということで都会なのかと思いきや、東部(横浜や川崎)と西部(小田原)の間は山になっており、全く都会ではないそうです。

そのため東部と西部とを車は常に行き交うものの、道路は片側1車線で渋滞をしているそうです。

つまり、近かったとしても救急車では渋滞に巻き込まれ動けなくなってしまう可能性がありました。

そしてもう一つの「救急車はすでに現場に到着していた」は、上の渋滞と矛盾しますが、一つ思い違いがありました。

それは

ヘリのほうが救急車よりも到着が早いはず

というものです。

しかし、現実にはヘリはどこでも着陸できるわけではありません

そのため重症患者は救急車でヘリの到着場所近くまで運ばれ、そこからヘリに移るそうです。

これらをまとめると、今回の男子高校生はドクターヘリでケガの状態などに対応できる、遠くの病院に運ばれる予定だったのでしょう。

しかし、ヘリの着陸失敗で予定が変わり、近くの病院に運ばれますが、もともとそこでは対応の難しいものでした…

まとめ

  • 交通事故に遭った男子高校生がドクターヘリで搬送されることになる
  • しかしヘリは着陸時に尾翼を地面にぶつけ大破
  • 救急車で近くの病院に運ばれるも、助けられず
  • 8日の天気は台風の影響で風が強かった様子
  • ヘリの乗員は助かった
  • 国道もあり、近くに病院もあるが対応ができないケガだった模様

人口が全国で2番めに多い神奈川県でさえドクターヘリの出動が必要な事態になります。

地域によっては欠かせないものになっているでしょう。

しかし、こういった事故もあります。

ドクターヘリに頼るだけを解決策にするのではなく、交通網の整備や医師や病院施設など根本的な対策も必要ということでしょう。

議論はすでに始まっていると思いますが、問題として訴えられているだけで、具体的な変化が目には見えません。

それだけ難しい問題だと伺えます。

根本的な解決にならなくとも、代替策を考えるなど、小さなことからしていこうと思います。

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