大田区の保育所アナフィラキシーで直前の入園拒否 内定取消しの理由は?

東京都大田区の保育所で、入園4日前に突然入園内定の取り消しが通告されてしまったという出来事がありました。原因はアレルギーということですが、事前の打ち合わせではアレルギーでも入園できるという話でした。なぜ直前になっての内定取り消しとなってしまったのでしょうか。

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4日前の内定取り消し

入園4日前になって、突然の内定取り消しをされてしまったのは、東京都大田区に暮らす27歳の看護師の女性です。

この方は2017年の4月から長男を保育所に通わせる予定でした。

しかしその直前の3月29日の夕方に入園内定の取り消しが通知されてしまいます。

保育所入園内定の取り消しまでの経緯は

アレルギーの発覚

  • 生後6ヶ月の頃、長男にアレルギーの症状が見られる
  • 病院で検査を受け、卵アレルギーであることが分かる
  • それ以降は病院の指導の下、卵黄だけを食べる「慣らし食」を始めていた

長男の保活

  • 看護師の女性が長男のための保育所を探し始める
  • 大田区の待機児童は200〜400人(2016年)の保活激戦区
  • 参考 > 23区の保育園比較(待機児童数・認証補助・病児保育)【東京23区保育園マップ】
  • 通園可能な範囲では12個の保育所がある
  • アレルギーに関して問い合わせたところどの施設も対応可能という返事
  • 区の認可保育所は落選してしまうが
  • 地域内の都の認証保育所に入園内定(1月30日)
  • アレルギーについての確認もし、入園金を振込
  • 給食の担当者と食育面談、アレルギーに注意した給食の必要を確認
  • 医師の診断書も提出

入園内定の取り消し

  • 2月に健康診断を受ける
  • 長男は嘔吐と蕁麻疹という症状により、東京都の定義によりアナフィラキシーと診断される
  • 3月27日にアナフィラキシーについて面談が必要と通知される
  • このときは「園としての対応を整えたい」という表現
  • しかし3月29日の夕方、入園内定の取り消しが伝えられる
  • 保育所から4月中旬までの一時保育なら受け入れ可能と言われる
  • 3月31日、別の保育所で半年間限定で預かってもらえることに

というものです。

この看護師の女性はすでに仕事のシフトも決まっていて大急ぎで別の保育所を探したそうです。

区の助けもあったということですが、なんとか受け入れ先が見つかって一旦は安心ですね。

しかし、なぜ一度は対応可能としていた園は、突然受け入れを拒否したのでしょうか。

アナフィラキシーの児童は受け入れられない

今回この女性の長男はアナフィラキシーが理由で入園の内定を取り消されてしまいました。

そもそもアナフィラキシーとは何なのでしょうか。

アナフィラキシーとアレルギーの違い

アナフィラキシーはアレルギー反応の一種で、東京都のアレルギー疾患に関する調査研究報告書によると

アナフィラキシーショックとは、摂取した食物等に対するアレルギー反応が2臓器以上(例;発疹(皮膚)と呼吸困難(気管支)など)に出現したアナフィラキシー状態のうち、さらに血圧の低下や意識の消失にまで至った状態をいう。

引用:アレルギー疾患に関する調査研究報告書

とされており、複数のアレルギー反応を起こすタイプがアナフィラキシーに分類されると読み取れます。

この女性の長男の場合には蕁麻疹と嘔吐という形で2臓器に出現したためアナフィラキシーと診断されていました。

つまり、アナフィラキシーに分類されるアレルギーの児童は、危険があるため受け入れられないということでしょう。

たしかに何かあれば多かれ少なかれ園も責任を問われてしまいます。

しかし、同時にこのような意見もあるようです。

アレルギーは重い軽いでは判断できない

アレルギーは強く反応が出る時もあれば弱く出る時もある。軽いと思っていた子でも、時にはアナフィラキシーを起こすこともある。『軽ければ対応可能』と思っていたこと自体が、アレルギーについての知識がないことを露呈しているなと思いました。

引用:huffingtonpost

つまり、アレルギーは弱いと思っていても強く現れることもあるため、アナフィラキシーと同様に危険であるということなのですね。

園側の言い分

ギリギリになってしまったことに対して、園側は

最後まで受け入れの努力をしようとした結果

と答えています。

努力していただいていたのはありがたいのですが、最終的に受け入れができないかの生があるならば、それが分かった時点で保護者には伝えておくべきでしたよね。

ギリギリももちろん問題ですが、前もって分かっていたらこの女性も別の手段を考えていたはずです。

また、

  • 「入園申し込み時にはアナフィラキシーについては触れられていなかった」
  • 「アナフィラキシーが分かった段階で人員の手配を試みたがかなわなかった」
  • 「命に関わるアナフィラキシーの児童を責任を持って預かる事ができないと判断した」
  • 「アレルギーの児童を差別し、一律に入園を拒否しているわけではない」

ともコメントしています。

誠実な対応をしたかったということですね。

まとめ

命の危険を理由に入園が拒否される事自体はあり得ることと理解できますが、ギリギリまで何も聞かされず、突然の入園内定の取り消しとなれば様々なことに影響が出てしまいます。

やはり突然では不誠実な対応と映ってしまいますね。

また、アレルギー、特にアナフィラキシーを持つ児童の保育所問題は実はかなり大きいのかもしれません。

待機児童が問題視されていますが、待機児童を解消するだけの保育士や施設が確保できても、アレルギーなどの大作体制を取るためにはさらに多くの人員が必要でしょう。

問題は簡単ではないですね。

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